包茎手術の問題点と危険性

包茎手術で早漏は治らないことは前述のとおりですが、包茎手術はそれ以外にも多くの問題をはらんでいることがわかっています。

平成28年6月23日の国民生活センターの報道発表資料によって包茎手術の問題点やその危険性が浮き彫りにされました。

(参考URLhttp://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160623_2.pdf

包茎手術の危害

国民生活センターに寄せられた危害事例は過去5年で74件。

アンケート調査では、手術後に「不具合はない」と答えた人が58%で、それ以外の人は何らかの症状が現れています。

その危害症状の種類をまとめました。

  • 腫れ
  • 痛み
  • 施術部分が裂けた
  • 出血が続く
  • 大量に出血した
  • 組織が壊死した
  • 勃起障害
  • 射精障害
  • 排尿障害
  • フィラー剤注入の効果がない

包皮を切り取るわけですから、手術後に腫れや痛みが出ることは考えられますが、それ以外の症状は手術失敗としか思えませんね。

国民生活センターに寄せられたものが全てではありませんから、実際にはもっと多くの危害事例があるかもしれません。

腕の悪い医師による執刀で手術が失敗した場合、再手術で治れば良いのですが場合によっては取り返しのつかないことになるかもしれません。

2度とセックスのできないペニスになってしまったとしたら?

考えただけでゾッとします。

私のようなチキンの仮性包茎にはそんな度胸はありません(笑)いや、笑いごとではありません。

真性包茎やカントン包茎の人は健康上、手術をする必要があると思います。健康保険の適用もあります。

しかし、大部分の仮性包茎の人はそもそも手術の必要性がない人がほとんどです。健康保険の適用もできません。自由診療あつかいです。

それでも手術を希望される人はリスクを知ったうえで行うべきでしょう。

自分の身体の大事なところにメスを入れるわけですからね。

包茎手術は悪徳商法!?

国民生活センターに寄せられた主な相談事例をご覧ください。

【事例 1】
広告では、7 万円~10 万円とのことだった。クリニックで 10 万円くらいの手術を受けたい旨を伝えたところ、安い手術だと汚い仕上がりになると言われ、高い手術方法を勧められ総額約 80 万円の契約で、即日手術となった。2 週間経つが術後の傷口がぱっくり割れてしまい、また、引きつれ感があり、陰茎部分が何も感じなくなってしまった。

(2014 年 8 月受付、20 歳代、男性)

【事例 2】
ネット広告のクリニックで包茎手術を利用。約 150 万円の契約。診察中や手術中に高額な長茎、増大手術も勧められ受けたが手術部が痛む。患部が腫れ痛みがひどくなった。きちんと治療してほしい。

(2013 年 2 月受付、30 歳代、男性)

【事例 3】
インターネット上の広告だと痛みもなく 5 万円から 10 万円で手術が受けられるとあった。医院では、カウンセラーによる説明に終始し、医師からの説明はほとんどななく、リスク説明もなかった。約 120 万円の契約。数日後の今も出血が止まらず、痛みも続く。

(2015 年 10 月受付、30 歳代、男性)

【事例 4】
ネット広告を見て出向いた。医師とは思えない男性から説明を受け、手術台に上がらされ、医師から手術費用が 65 万円と言われた。また、「ヒアルロン酸を注射しないと包茎に戻る。15 万円のものは一生残る」と言われ、約 200 万円の契約となった。痛みが引かず、泌尿器科を受診したら、一部が壊死していると言われた。

(2016 年 2 月受付、20 歳代、男性)

【事例 5】
ホームページで包茎手術6万円の広告を見て予約した。カウンセリングを受けて手術台に乗る直前に美容医療の施術について説明をされた。何のことかよくわからなかったが必要な手術だと思い従うしかなかった。約60万円の契約。

(2016年1月受付、20歳代、男性)

【事例 6】
10 万円台でできるという雑誌広告を見て出向いた。効果が永久的に持続するヒアルロン酸を使った手術が必要とカウンセラーに言われたが、断ると、ローン会社を紹介すると言われ勝手に審査を通してしまった。約 180 万円の契約。手術台の上で初めて医師と話し、手術開始直前に断りたいと申し出たが、医師が呼んだカウンセラーの男性に一喝された。

(2015 年 1 月受付、50 歳代、男性)

【事例 7】
ネットで 10 万円位という広告を見て予約。白衣を着た男性が対応し、触診を受け、「カントン包茎で、他院では保険は適用されない。10 万円では形が良くならない。増大させるために中に残る物質を使う」と言われ金額の説明をされたので保険が適用された額と思って契約した。確認書には全て「ハイ」で答えるよう指示された。約 300 万円の契約。

(2016 年 3 月受付、20 歳代、男性)

一部の医師やカウンセラーの対応なのでしょうが、これじゃまるで悪徳商法です。

不安をあおり高額な施術を勧め、断っても脅迫じみた勧誘をされ、即日契約即日手術を勧められる。

物を売られるわけじゃなく自分の身体にメスを入れられるわけですから、なおさら恐ろしいです。

一部のカウンセラーは自分の営業成績優先で、このような行き過ぎた営業をかけてくるのでしょう。

手術をされる人は気を付けてください。

多くの包茎手術は必要ないもの!?

東京グリーン法律事務所 弁護士 梶浦 明裕 先生は次のように述べられています。

実際の判例を踏まえると、包茎手術の多くは、医学的な必要性がなく(主観的な願望を実現させるもので手術をしなければならない病気ではない)、かつ、緊急性がない(即日手術をする必要はない)といった性質(特徴)があるため、医師には、患者が誤解している場合はそれを解くなど通常の医療行為に増して慎重かつ丁寧な説明が求められます。そのため、手術のメリットばかり強調して手術がなされ、実際に説明していない又は説明不十分の合併症等が発症した場合は、説明義務違反による損害賠償義務が認められることがあります。

つまり軽度の仮性包茎は手術の必要性も緊急性もないのです。

必要もないのに強引なカウンセリングと手術でペニスに重大な危害が残ってしまったら目も当てられません。

それでも手術を考えている人は慎重に慎重を期して望んでください。

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